それは、嘘のようで、冗談のようで、
目の奥の光は燃え滾り、知った かぶりの振る舞いを嗤い、、
それは、踊るように眠り、静寂を唄うもの。
それは、かっこよく、かっこ悪いもの。
それは、尊い修行のように、光の中に感じられ、また同時に闇の中にあるもの。
それは、美しくもあり、悲しくも醜い顔。
それは、ゴミのようでもあり、宝でもあり、
それは、愚かなようでもあり、尊いもの。
それは、虫けらのように這いつくばるようであり、
善人のようでもあり、神のようにあるもの。
それは、怒りながら笑い、泣きながらほくそ笑むもの。
それは、嘘をまき散らし、生真面目で残忍なふるまいをする。
それは、しばらくは死にそうにないもの。
それは、つまらない愚にもつかないこと
それは、それは、それは。
自分のことしか考えていないような、
それは、近所迷惑を感謝して、今日も静かに眠るもの。
それは、嘘つきな正直もの。
それは、一番えらくて、一番へんてこりんで、できが悪くて、一番かっこいい。
しょうぶ学園は、鹿児島県にある知的障害者の福祉施設。
筆者はこの日、半日ほどをここで学びに過ごした。
工芸品を創作している利用者(というより製作者または作家)。その一人一人に銘があり活き活きとした顔があった。
自分が不自由だなんて、だれも思っていないのではないだろうか。
別の世界を訪れたような感覚に出会った。