子供と遊ぶ公園プロジェクト
子供の国、夢の国?使い古され形骸化したはずのテーマを人々は何故求め続けるのだろう。
幼い目の輝きに自らを重ね、人はイメージの中で生きている。
この建築を蘇らせる。
我々が初めて訪れたとき、
この建物は本来もっていたはずの目的や役割を失ってしまっていた。
存在そのものが形骸化し、まるで時間軸を外れ漂流しているかのように見えていた。
このプロジェクトでは、平成初期のハコモノに新たなイメージと必要な用途を埋め込むことにより、家族友人が子供達と集い楽しむための建築に蘇らせることが図られている。
そのために必要なもの~
温もりのある木目の壁面、屋台のような店、子供寸法の家具、展示物、遊具、、
様々な要素を色彩空間に融け込ませ配置する。
建物の中に別の新しい建物を潜り込ませているような。
無遠慮に侵入するエイリアンが母体を蝕み 新たな命を宿らせているかのような。
子供達の遊びと動きが公園全体をかき回すように再び活気づかせてくれることを、今は願っている。
都心で楽しむBBQ
火を起こし、肉を焼き、集い戯れ、語らう、初源の悦びに興じ、週末を楽しむ
それはまるで、人間自身の存在を自ら確かめるようにも見て取れるのだ。
BBQの楽しみの本質とはそんなことなのではないだろうか。
開発されつくした東京都心では近年、人口減少がみられる。
ここにもう一度、暮らしの本質を復元できないだろうか?